東から死へ

あの時か、あの夜か、夜の周期にはまっちまった 目が覚めて太陽が昇っていたことが一度もない 夜は寒い、危ない、出歩くなと 僕の中の僕が言うので、 目が覚めてドアを開けたことが一度もない微かに見える星たちは、遠くで光ってんだ 僕の時間は奈落の底に沈…

歩いていこう、佐藤伸治のところまで

愛とは肯定の営みだ。肯定とは想像の営みだ。想像とはつながりの営みだ。 今はもういないあの男を想う時、僕らの心に彼は生きている。目を閉じれば星は広がり、息を止めれば鼓動は響く。想像することは何かを止める。時間を止め、誰かを留め、彼我の壁を越境…

何度も読み返したあの漫画、なんの話だったか思い出せない。

その日僕は真っ暗な部屋にいた。部屋の一面は真っ白な壁で、そこにはスポットライトが当てられていた。 誰かがライトの前になにかを差し出している。それが影となって僕の目の前の壁に浮き出ている。 そのなにかは角度を変え、大きさを変え、いろいろな形の…

今さらブログかよ

ブログである。このご時世にブログを始めようというのだ。時代錯誤だと思う。 SNSではできないことなのだろうか。文を書き、公開する。やってることは同じかもしれない。 だけど文をしたためる際の孤独、公開したあとの静けさはSNSの目指す所とは正反対を向…