東から死へ

あの時か、あの夜か、夜の周期にはまっちまった
目が覚めて太陽が昇っていたことが一度もない
夜は寒い、危ない、出歩くなと
僕の中の僕が言うので、
目が覚めてドアを開けたことが一度もない

微かに見える星たちは、遠くで光ってんだ
僕の時間は奈落の底に沈んでんだ
帰る部屋は暗い 歩く帰路も暗い 顔を染める影も暗い
今日も時計を見なかったし、カレンダーもめくらなかった
堆積した夜の厚みを肺の奥まで深く吸い込む

寝る 起きる
寝るために起きる
身仕度はしなくていいんだ ずっと 月が出てんだ

次の朝へ 夜は西の空へ また目が覚めたら昨日なんだ